お店の事

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福臨門のこと

本場香港でも随一の名店と呼ぶべき『福臨門』が日本にやって来たのは1989年のこと。バブル経済も終焉を迎えようかという時期だった。私は、この広東料理の雄ともいうべき名店と、日本進出から10年の間、ともに仕事をする縁を得た。衝撃的な体験だった。...
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陳聯松のこと

今回は、《茗圃》にとっての大恩人、陳聯松のことを紹介しておきたい。  《茗圃》が開店して半年が経過した2010年の夏、大黒柱の呉チーフ(呉 錦洪)が病に倒れた。腰から下が痺れて立っていられない、というのだ。単なる疲労とかではない、何か重大な...
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大牌當のこと

《茗圃》はオープンして三年で黒字転換した。支配人の金が、早くも次の店の出店を打診してきた。黒字転換したといっても、資金ポジションは未だに良好とはいえず、新規出店をするには、そのほとんどを借入で賄わなくてはならない状況だった。私としては、せめ...
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呉錦洪のこと

今回は、私達の師である「呉 錦洪」について述べたい。  「呉 錦洪」は、香港が1997年に本土に返還されるに際し、東洋の別の拠点を築いておきたいという、香港『福臨門魚翅海鮮酒家』の社長「徐 維均」の意向により、間もなく開店を控えた『福臨門銀...
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チーフ会田政博のこと

《茗圃》の現在の料理長は、会田政博である。会田が専門学校時代にアルバイト先として『福臨門』を選んだのは、このレストランが香港を代表する広東料理の専門店だったからではなく、求人募集に応じて先生から紹介されたという、ほとんど偶然といってもよい理...